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感染症及び寄生虫症4

 診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。 [B67] エキノコックス症 エキノコックスによって人体に引き起こされる感染症。 四類感染症。 参考:  エキノコックス症 - Wikipedia 原因は、おもにキタキツネなどイヌ科をはじめとする肉食動物の糞に混入したエキノコックスの卵胞を、水分や食料などの摂取行為を介してヒトが経口感染する。 発症前の診断と治療開始が重要。 放置した場合の5年後の生存率は30%と言われている。 [B81.0] アニサキス アニサキス幼虫は白色の糸のように見える。 アニサキス幼虫は生鮮魚介類を生で食べることで、幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒を引き起こす。 96-97%の人は体内にアニサキスが入っても無症状や軽症状であるが、アニサキスアレルギーであると加熱などしても重度の症状がでる。 参考:  アニサキス - Wikipedia [B35-B49] 真菌症 外部の真菌あるいは常在する真菌類がヒトや脊椎動物の組織内に侵入し、異常に増殖して発症する疾患。 参考:  真菌症 - Wikipedia [B35] 皮膚糸状菌症/水虫 白癬(はくせん)とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症。 参考:  白癬 - Wikipedia 白癬菌は角質内部へ侵食し定住する。 この領域では白血球による駆逐も不可能である。 また皮膚の新陳代謝以上のスピードで侵食するため、自然治癒は出来ない。 参考:  足白癬 - Wikipedia 水虫を訴えて受診した者の13-33%が足白癬ではなく、その大部分は湿疹や皮膚炎だったというデータがある [A33-A35] 破傷風 破傷風菌を病原体とする人獣共通感染症。 破傷風菌は、酸素があると増えることのできない嫌気性菌であるため、芽胞(がほう)という固い殻に包まれた状態で、土などの空気に触れない環境に存在している。 そのため、傷がありながら土に触れると、破傷風菌芽胞が傷口に入り込み、体内という嫌気状態で菌が増殖し、毒素を出す。 破傷風の死亡率は50%。 五類感染症。 参考:  破傷風 - Wikipedia 四種混合ワクチン(DPT-IPV)、三種混合ワクチン(DPT)に含まれている。 [A36] ジフテリア ジフテリア菌よって起こる上気道の粘膜感染症。 二...

感染症及び寄生虫症3

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。 [A15-A19] 結核 結核菌による感染症。 好発部位は肺であるが、全身の臓器・器官に感染する。 世界人口の約4分の1が結核菌に感染しており、その中の5~10%が結核を発症する。 世界の10大死因のひとつ。 HIV患者の4人に1人は結核で死亡している。 世界三大感染症の一つ。 二類感染症。 参考:  結核 - Wikipedia [A30] ハンセン病 (結核と同じ)抗酸菌の一種である癩(らい)菌によって引き起こされる感染症。 現在では極めて稀な疾病。 伝染性は低く治癒する。 誤解により強制隔離、差別、偏見が根強く残った。 参考:  ハンセン病 - Wikipedia [B20-B24] ヒト免疫不全ウイルス病(HIV) HIVはウイルスの名前で、AIDSは病気の名前。 非常に変異しやすいウイルスであり、ウイルスの表面抗原がそれぞれ違うといえるほど多種多様な型がある。 そのため、ワクチンを作成することは困難である。 世界三大感染症の一つ。 参考:  ヒト免疫不全ウイルス - Wikipedia 後天性免疫不全症候群(AIDS)は五類感染症。 参考:  後天性免疫不全症候群 - Wikipedia HIVに感染するのは十分なウイルス量を含むのは血液、母乳、精液、膣分泌液のみ。 [B50-B64] 原虫疾患/寄生虫病 寄生虫は真核生物。 単細胞のものを原虫。 多細胞のものをぜん虫。 [B50-B54] マラリア 熱帯から亜熱帯に広く分布するマラリア原虫による感染症である。 世界三大感染症の一つ。 四類感染症。 参考:  マラリア - Wikipedia [B58 トキソプラズマ症] トキソプラズマによる原虫感染症である。 トキソプラズマは人間を含む幅広い温血動物に寄生するが、終宿主はネコ科の動物である。 参考:  トキソプラズマ症 - Wikipedia ▼ 関連記事 感染症及び寄生虫症1 感染症及び寄生虫症2

感染症及び寄生虫症2

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。 [A00] コレラ 日本では三類感染症に指定。 糞便や吐瀉物に汚染された水や食物を介した経口感染。 コレラにおいて直接の死亡原因になるのは、大量の下痢と嘔吐による水と電解質の損失によっておきる脱水症状である。 参考:  コレラ - Wikipedia [A01] 腸チフス及びパラチフス 日本では三類感染症に指定。 腸チフスは、サルモネラの一種であるチフス菌。 感染源は汚染された飲み水や食物などを介した経口感染。 参考:  腸チフス - Wikipedia [A02] その他のサルモネラ感染症 腸チフス、パラチフス以外のサルモネラ属菌。 感染源は汚染された飲み水や食物などを介した経口感染。 日本ではペットのミドリガメから感染する事例が報告されている。 参考:  サルモネラ - Wikipedia [A03] 細菌性赤痢 日本では三類感染症に指定。 感染源は汚染された飲み水や食物などを介した経口感染。 症状は発熱で始まり、腹痛、下痢が続く。 参考:  赤痢 - Wikipedia 細菌性食中毒 感染型と毒素型に分かれる。 参考:  食中毒 - Wikipedia [A05.3] 腸炎ビブリオ食中毒 感染型食中毒。 コレラ菌の仲間。 好塩性で沿岸部の海に生息し、魚介類を介して感染する。 真水や酸に弱い。 [A05.0] 黄色ブドウ球菌性食中毒 毒素型食中毒。 エンテロトキシンという毒素をつくり、この毒素を食品と一緒に食べることにより、人に危害をおよぼします。 エンテロトキシンは熱に強いが、黄色ブドウ球菌は熱に弱い。 参考:  黄色ブドウ球菌|「食品衛生の窓」東京都保健医療局 [A05.1] ボツリヌス中毒 毒素型食中毒。 菌は土壌中に広く生息している。 ボツリヌス中毒は自然界に存在する毒素としては最も強力である。 参考:  ボツリヌス菌 - Wikipedia 嫌気性で真空パック、瓶詰などで発生する。 1歳未満の乳児に蜂蜜を与えてはならない。 [A05.2] ウェルシュ菌食中毒 毒素型食中毒。 カレーやシチューなどの煮込み料理を室温で放置された場合に発生する。 参考:  ウェルシュ菌 - Wikipedia [A04.0-A04.3] 病原性大腸菌 特...

libavifをソースからビルドしてavifencコマンドを実行

dnf経由でlibavif-toolsをインストールしてavifencを実行したけど、webpとファイルサイズが変わらなかったので、最新をビルドしてみたときの覚書。 前は失敗したので、GitHubのREADMEを参考にすることにした。 参考:  libavif-toolsをインストールしてJpegからAVIFへ一括変換。 環境: CentOS Stream 9, libavif v1.1.1 ビルドに必要なツールとライブラリをインストール。 # dnf install cmake zlib-devel libpng-devel libjpeg-devel libaom-devel # dnf install libstdc++-static glibc-static 既にgit clone済みなので最新をチェックアウトする。 # cd /opt/software/libavif/ # git checkout v1.1.1 ビルド実行。 DAVIF_LIBYUV=LOCALだとビルド失敗したのでOFFにした。 # cd ../ # cmake -S libavif -B libavif/build -DBUILD_SHARED_LIBS=OFF -DAVIF_CODEC_AOM=LOCAL -DAVIF_LIBYUV=OFF -DAVIF_LIBSHARPYUV=LOCAL -DAVIF_JPEG=LOCAL -DAVIF_ZLIBPNG=LOCAL -DAVIF_BUILD_APPS=ON -DCMAKE_C_FLAGS_RELEASE="-static" -DCMAKE_EXE_LINKER_FLAGS="-static" # cmake --build libavif/build --parallel 通った。 インストールする。 # cd libavif/build/ # make install [ 39%] Performing build step for 'libjpeg' [ 11%] Built target jpeg16-static [ 32%] Built target simd [ 53%] Built target jpeg12-static [100%] Built ...

SBOM(Software Bill of Materials)とは?

情報処理安全確保支援士の講習を受けているときにSBOMというのが出てきたので調べたときの覚書。 SBOMとは? Software Bill of Materialsの略。 日本語だとソフトウェア部品表。 ソフトウェアに含まれるコンポーネントやそれらの依存関係やライセンス情報のリスト。 複雑化するソフトウェアの脆弱性管理を効率化するため、近年導入が推奨されている。 参考 サイバー攻撃への備えを!「SBOM」(ソフトウェア部品構成表)を活用してソフトウェアの脆弱性を管理する具体的手法についての改訂手引(案)を公表します ソフトウェア管理に向けたSBOM(Software Bill of Materials)の導入に関する手引Ver. 1.0   Google Developers Japan: SBOM in Action: 「ソフトウェア部品表」で脆弱性を見つける Package.jsonの違いは? Node.js プロジェクトの依存関係を管理するpackage.jsonに対して、SBOMは開発者だけでなく、ソフトウェアの利用者、運用者、セキュリティ担当者など、より幅広い関係者をターゲットにしている。 package.jsonは、レストランのメニューのようなもので、料理名(プロジェクト)と主な材料(直接の依存関係)が記載されている。 SBOMは、 食品の成分表示 のようなもので、料理に使われているすべての材料(すべてのコンポーネント)とその詳細(サプライヤー、産地、アレルギー情報など)が記載されている。 ▼ 関連記事 ウイルス対策ソフト「ESET」とセキュリティリスク サイバーセキュリティ対策のSIEM、UEBA、SOARとは?