感染症及び寄生虫症6

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


ウイルスと細菌の違い

ウイルスは細胞構造を有しておらず、自己複製することができない。
宿主の細胞へ侵入し増殖する。
細菌は細胞構造を有し、自己増殖する。

ウイルスは一番小さな微生物。
電子顕微鏡でしか観察できない。
細菌は顕微鏡で観察できる。


感染性プリオン病

プリオン病は異常プリオン蛋白の増加による中枢神経疾患の総称。
この疾患の脳組織には海綿状態が共通の特徴として見られる。
狂牛病(牛海綿状脳症:うしかいめんじょうのうしょう)はプリオン病。
参考: 伝達性海綿状脳症 - Wikipedia


[A82] 狂犬病

狂犬病ウイルスを病原体とする人獣共通感染症。
狂犬病ウイルスはヒトを含むすべての哺乳類に感染する。
100%死亡。
日本では撲滅に成功。
四類感染症。
参考: 狂犬病 - Wikipedia


[A83.0] 日本脳炎

日本脳炎ウイルスによる流行性脳炎。
豚から蚊が媒介して人に感染する。
人から人は感染しない。
四類感染症。
参考: 日本脳炎 - Wikipedia

日本では不活化ワクチンの定期接種がある。


[A90] デング熱

デングウイルスが原因の感染症。
蚊の吸血活動を通じてウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる。
8割は無症状。
四類感染症。
参考: デング熱 - Wikipedia

2度目に異なる血清型のデングウイルスに感染すると、デング出血熱やデングショック症候群のリスクが高まる理由は、まだ解明されていない。


[A95] 黄熱

蚊によって媒介される黄熱ウイルスを病原体とする感染症。
黒色嘔吐(吐血)を起こすことから通称を「黒吐病」という。
四類感染症。
参考: 黄熱 - Wikipedia

ワクチンは任意接種。
野口英世によって黄熱の研究が手がけられるものの、その中途で感染し死亡した。


[A98.4] エボラウイルス病/エボラ出血熱

ウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。
生体の防御機構をほぼ完全にすり抜けるという特徴がある。
ウイルス増殖の際に体細胞の構成要素であるタンパク質を分解することで、全組織を傷害し、最強の毒性を発揮する。
空気感染はしない。
死亡率が高い一類感染症。
参考: エボラ出血熱 - Wikipedia

感染者が必ずしも出血症状を呈するわけではないため、国際的には呼称がエボラ出血熱からエボラウイルス病へ切り替わりつつある。


[B01] 水痘(すいとう)/帯状疱疹(ほうしん)ウイルス

一般に水疱瘡(みずぼうそう)として知られている。
小児の間で空気感染、飛沫感染、接触感染によって流行を起こす。
成人で初感染すると小児のときよりも重症化しやすい。
参考: 水痘 - Wikipedia

平成26年(2014年)から定期接種。


[B03] 痘瘡(とうそう)/天然痘

天然痘ウイルスを病原体とする感染症。
ヒトに対して非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱(のうほう)を生ずる。
致死率が平均で約20%から50%と非常に高い。
人類史上初にして唯一、根絶に成功した感染症。
一類感染症。
参考: 天然痘 - Wikipedia

天然痘ウイルスはアメリカとロシアの施設で保管されている。


[B05] 麻疹(ましん)/はしか

麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性感染症。
通称「はしか」。
その感染力は極めて強く、同じ空間に患者と居るだけで感染してしまい、マスクや手洗いなどの対策をしても防げない。
一度罹患すれば二度と罹患しない。
五類感染症。
参考: 麻疹 - Wikipedia

日本では風疹と共に予防摂取化済み。


[B26] ムンプス

流行性耳下腺炎はムンプスウイルスの感染によって発生するウイルス性の感染症。
通称「おたふくかぜ」。
日本では、ワクチン接種が任意となり接種率は約20%から30%とされている。
参考: 流行性耳下腺炎 - Wikipedia

思春期以降に感染した男性の約20%で、精巣炎・副精巣炎。
両方の精巣が侵されることは少ないため、不妊症になることもあるが頻度は高くない。




▼ 関連記事