循環器系の疾患1・2・3・4

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


急性リウマチ熱

A群溶連菌に感染した後1~3週間に生じる全身疾患。
心筋が好発部位であり、5~15歳が好発年齢。
アレルギー素因のある人が細菌感染した場合に発病する。
参考: リウマチ熱 - Wikipedia


リウマチとは?

広義には関節・骨・筋肉の痛みやこわばりを来す疾病の総称。
狭義には関節リウマチ。
参考: リウマチ - Wikipedia


チアノーゼとは?

皮膚や粘膜が青紫色である状態。
血液中の酸素濃度が低下した際に、爪床や口唇周囲に表れやすい。
末梢性チアノーゼは、基本的にチアノーゼが現れた部位のみに、血流の減少か血行不良が起きている。
参考: チアノーゼ - Wikipedia


高血圧(症)

動脈の血圧が持続的に上昇している慢性的な疾患。
サイレントキラーと呼ばれる。
日本では成人の20%で内科疾患では一番多い。
朝晩いずれかの平均値135/85 mmHg以上は高血圧。
参考: 高血圧 - Wikipedia


低血圧(症)

血圧が正常範囲を下回っている状態。
症状がある場合に治療の対象となる。
早起きの朝が苦手などの症状が訴えられることもあるが、現時点でこれに対する医学的な裏付けは存在しない。
参考: 低血圧 - Wikipedia


虚血性心疾患

冠動脈(心室の表面を走行)の閉塞や狭窄などにより心筋への血流が阻害され、心臓に障害が起こる疾患の総称。
虚血(きょけつ)とは、臓器や組織に十分な血液が行き渡っていない状態。
参考: 虚血性心疾患 - Wikipedia


狭心症

一過性に心筋の虚血が起こり、胸痛や胸部圧迫感などが現れる。
心筋が壊死してしまった場合には心筋梗塞と呼ぶ。
狭心症は可逆的だが、心筋梗塞は不可逆的である。
参考: 狭心症 - Wikipedia

狭心痛(締め付けられるような痛み、絞扼感や圧迫感)が、狭心症の主症状である。
新たな症状が最近3週間以内に発症した場合や、次第に発作が増悪している狭心症を不安定狭心症と呼ぶ。
不安定狭心症は心筋梗塞に移行し易いため、注意が必要である。


心筋梗塞

心筋が虚血状態になり壊死してしまう症状。
強い胸部の痛みや苦悶感が生じ15分以上持続するが、虚血状態が解消されなければ数時間以上続く。
発症後急性期には致死的不整脈が容易に起こり死亡する危険性が非常に高い。
参考: 心筋梗塞 - Wikipedia

患者の意識が消失し脈拍を触れない際には躊躇せず心臓マッサージを行うことが必要である。

心筋梗塞の合併症

  • 不整脈: 心拍数やリズムが一定でない状態。急性期24時間以内に最も多く発生し、心筋梗塞の死因の第1位である。
  • 心不全: 心臓の機能低下から起きる全身のさまざまな不調状態。
  • 心破裂: 心筋が壊死し、心臓の血圧に耐えられずに外壁が破裂する症状。


肺性心疾患

肺血栓塞栓症

身体の血流によって体内から運ばれてきた血栓(凝血塊)が栓子(そくせんし:血管を閉塞させる原因となる物質)となって肺動脈が閉塞すること(塞栓:そくせん)。
肺塞栓症のほとんどは脚にあった血栓が肺に移動することによっておこる肺血栓塞栓症である。
参考: 塞栓 - Wikipedia


肺高血圧

何らかの原因により慢性的に肺動脈圧が上昇する病態の総称。
進行に伴って肺血流量が低下し、最終的には右心不全に至る。
参考: 肺高血圧 - Wikipedia


その他の心疾患

心膜炎

種々の原因によって生じる心膜(心臓を包む強靭な結合組織性の嚢:のう)の炎症。
心膜液は心臓の活動を円滑にする潤滑油の働きをしている。
参考: 心膜炎 - Wikipedia


心タンポナーデ

心臓と心臓を覆う心外膜の間に液体が大量に貯留することによって心臓の拍動が阻害された状態。
容易に心不全に移行して死に至るため、早期の解除が必須である。
参考: 心タンポナーデ - Wikipedia


脳血管疾患

クモ膜下出血

ヒトの脳を覆う3層の髄膜のうち、2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間のクモ膜下腔に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態。
脳動脈瘤の破裂が主な原因(80%)で、日本では年間1万人程度の死亡原因となっている。
突然始まる、強い持続性の頭痛が主たる症状。
参考: クモ膜下出血 - Wikipedia


脳梗塞

脳動脈の閉塞・狭窄によって脳虚血を来たし、脳組織が酸素または栄養の不足のため壊死した状態。
脳梗塞は脳卒中の一種。
脳卒中は脳の血管トラブル全般を指す総称。
参考: 脳梗塞 - Wikipedia


アテローム(粥腫)

動脈血管内での蓄積物であり固まり。
脂質、カルシウムや様々な線維性結合組織を含んだ細胞や細胞の死骸から構成される。
粥腫(じゅくしゅ)と同意。粥(かゆ)のようにドロドロしたものが腫れたように見えることから来ている。
アテロームは医学用語。
参考: アテローム - Wikipedia


動脈、細動脈及び毛細血管の疾患

レイノー病

寒冷時や冷水につかったときに四肢末梢部、とくに両手指が対称的に痛み、痺れ感とともに蒼白、あるいはチアノーゼなどの虚血症状をきたす場合で、若年女子に多発する。
振動工具、モーターバイクなどでもみられる。
原因は明らかでない。
参考: レイノー病 - Wikipedia


静脈、リンパ管及びリンパ節の疾患、他に分類されないもの

食道静脈瘤

食道粘膜下層の静脈が拡張・蛇行し、瘤状に隆起して静脈瘤を形成したもの。
門脈に流入するはずの静脈血が側副血行路を流れるようになるために発生する。
参考: 食道静脈瘤 - Wikipedia


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