FreePBX Distro(CentOS7 + Asterisk16)をインストール

Asteriskをソースからビルドしてみたけど設定が大変なので、全部入りFreePBX Distroを試しにインストールしたときの覚書。

インストールして良かった点
  • Asteriskがyum管理できる
  • OSはCentOS7なので慣れていて使いやすい
  • FreePBXのGUIが思ったより良くできている
  • FreePBXの管理画面の使い方を勉強するとIP-PBXの技術周りの勉強になる
FreePBX DistroをインストールしたノートPC: NEC LaVie L PC-LL750DS3EC

【2021/02/14 追記】
さくらのVPSにはISOからインストールする機能があるのでクラウドのVPS上でも構築可能。


1.ダウンロードしてクリーンインストール

公式サイトからISOをダウンロード。

執筆時点では、SNG7-PBX-64bit-1910が最新

CDからbootしたインストール画面ではrootパスワードを設定できるのみ。
この時点でLANケーブルを挿しておけば、再起動後使えるようになっている。
(後で有効にする場合はnetwork-scriptでonboot=yesにする)

Sangomaという名前のOSらしい(Sangomaというカナダの会社が管理)。
CentOS7をベースにしている(参考: SNG7 PBX Release Notes - PBX Platforms - Documentation


2.基本設定

Windows10からSSHで接続してコマンド実行している。

ホスト名を確認して変更
# hostnamectl status
# hostnamectl set-hostname lavie.dksg.co.jp

hostsファイルを変更
# less /etc/hosts

インストールされているサービスの確認
# systemctl list-unit-files -t service
ファイアウォールは無効になっている。
→ 後でFreePBX専用のファイアウォールがあることを知った。

タイムゾーンの確認と変更
# timedatectl status
# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
# date

USキーボードからJAキーボードに変更
# localectl status
# localectl list-keymaps
# localectl set-keymap jp106


3.Sambaインストール

NetBIOSで名前解決できたり、ファイルをコピーするのに便利なのでsambaをインストール
# yum install samba

設定
# less /etc/samba/smb.conf
[global]
        workgroup = DKSG
        security = user
        passdb backend = tdbsam
        load printers = no
        netbios name = lavie
        hosts allow = 127. 192.168.
        public = yes
        map to guest = Bad User
        guest account = nobody
[opt]
        comment = Option Directory
        path = /opt
        browseable = yes
        writable = yes
確認してsamba起動。自動起動も設定。
# testparm
# systemctl start smb
# systemctl enable smb
# systemctl start nmb
# systemctl enable nmb

WindowsからNetBIOS名で名前解決できるかpingを打ってみる。
エクスプローラーで共有ファイルが見えるか確認。

ひとまず再起動
# reboot


4.FreePBX設定

LANから「http://lavie/」へアクセス。
FreePBXの初期設定画面が表示されるので設定する。

その後まずはFreePBX Administrationへ。
「Sangoma Smart Firewall」の設定が出てくる。
試しに全部「Yes」にしてみた。

とりあえずポチポチと眺める。

Mail Queueがあるというので確認
# postqueue -p
none@yourpbx.comへ配送しようとして失敗している。
まずは全削除
# postsuper -d ALL

詳しい設定は公式Wikiを確認


右上のボタンから表示言語を設定可能。

アドミン → System AdminでActivateしてみる。

SIPの内線を追加する場合は
アプリケーション → 内線
「Secret」がSIPアカウント追加時のパスワード。

項目が多すぎて理解するのに時間が掛かりそう。

5.モジュールアップデート

アドミン → モジュール管理から更新確認。
Request-URI Too Long
The requested URL’s length exceeds the capacity limit for this server.
が出る場合はコンソールから直接コマンドを打つ(参考: Fresh ISO install update bug - Installation / Upgrade - FreePBX Community Forums
# fwconsole ma upgradeall

その後、アンインストールした機能
(アドミン)
  • サービスクラス(Class of Service)
  • Digium Addons
  • オンラインサポート
  • XMPP(チャットシステム)
  • Zulu(有償コミュニケーションツール)
  • iSymphonyV3(有償スマホ一元管理システム)

(アプリケーション)
  • 予約リマインダー
  • Broadcast
  • Caller ID Management
  • Conferences Pro
  • Paging Pro
  • Parking Pro

(接続)
  • DAHDi設定
  • Digium Phones Config
  • アウトバウンド発信制限 (Outbound Call Limit)



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