先天奇形、変形及び染色体異常1

 診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


[Q00.0] 無脳症

大脳半球が形成されない。
死産、または生後1週間以上生存することは難しい。
原因については詳しく解明されていない。
参考: 無脳症 - Wikipedia


[Q02] 小頭症

頭の大きさが異常に小さい。
原因は胎内での放射線被爆、やウイルス感染。
参考: FORTH|最新ニュース|2016年|小頭症 (ジカウイルス感染症の関連を含む)


[Q03] 先天性水頭症

脳室に髄液が溜まり拡大した状態。
脳が圧迫され萎縮が起きる。
髄液の圧が高いと頭が拡大する。
参考: 水頭症 - Wikipedia


[Q05] 二分脊椎症(にぶんせきついしょう)

先天的に脊椎骨が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害の一つ。
椎弓(ついきゅう)が不完全で脊髄が背中側に脱出する。
参考: 二分脊椎症 - Wikipedia


[Q07.0] アーノルド・キアリ症候群

後頭部にある小脳や脳幹の一部が、頭蓋骨から脊椎に落ち込んだ状態になる。
参考: アーノルド・キアリ奇形 - Wikipedia


[Q11] 無眼球(むがんきゅう)、小眼球(しょうがんきゅう)、巨大眼球

先天的な疾患の一つ。
これらの眼奇形は、前脳の発生異常による高度な頭蓋奇形を合併するため生存は困難。
参考: 眼科疾患分野|小眼球(症)(平成22年度) – 難病情報センター


[Q12] 先天性水晶体奇形

先天的に水晶体に疾患がある状態。
水晶体はカメラのレンズ部分。
先天性白内障など。
参考: 先天性白内障 - Wikipedia


[Q13] 前眼部の先天奇形

虹彩(カメラの絞りの役割)が先天的に欠損しているのを虹彩コロボーマという。
コロボーマは欠損という意味。
参考: Coloboma - Wikipedia

その他、脈拍膜コロボーマ、毛様体コロボーマ


[Q15] 眼のその他の先天奇形

先天緑内障(発達緑内障)は房水(角膜と水晶体を満たす透明な液体)の出口である隅角に先天異常があることで発症する緑内障。
黒目が大きくなるため「牛眼」と呼ばれていた。
参考: 緑内障 - Wikipedia


[Q16] 聴覚障害の原因となる耳の先天奇形

先天性外耳道閉鎖症とは外耳(耳の穴)が閉塞している疾患。
参考: 外耳道 - Wikipedia


[Q17] 耳のその他の先天奇形

耳介(じかい)を形成する第一鰓弓(さいきゅう)、第二鰓弓の形成不全により奇形が起こる。第一鰓弓、第二鰓弓の形成不全は耳および顎に関わる。

  

[Q18] 先天性耳瘻孔(じろうこう)

耳の前にできるくぼみ。
珍しくない。
参考: 瘻孔 - Wikipedia


[Q20 - Q28] 循環器系の先天奇形


[Q30] 鼻の先天奇形

先天性後鼻孔閉鎖・・・鼻腔から口腔(こうくう)および咽頭(いんとう)へ続く開口部が閉鎖している。
鼻呼吸が出来ない。
参考: 鼻孔 - Wikipedia


[Q33] 肺の先天奇形

先天性肺嚢胞症(はいのうほうしょう)・・・正常の肺は肺胞の集まり。肺内に異常空間がある症状。
嚢胞は体内にできる袋状の病変。
参考: 肺胞 - Wikipedia

肺分画症・・・体循環系から肺循環系への血流異常。
参考: 肺分画症 - Wikipedia

先天性気管支拡張症・・・気管支(気管が左右に分かれてから枝分かれして途切れるまでの部分)が袋状に拡張。


[Q35] 口蓋裂

口蓋とは口腔と鼻腔を隔てる壁。
硬口蓋・・・口蓋の前方部分で粘膜内に骨がある部分。
軟口蓋・・・口蓋の後方部分で粘膜と筋肉からなる柔らかい部分。

口蓋裂・・・口蓋が閉鎖しない状態。
参考: 口唇口蓋裂 - Wikipedia


[Q36] 唇裂(しんれつ)

唇が裂けたように見える状態。
症状により第1~第3まで。第3は鼻孔まで達した完全唇裂。
参考: 口唇口蓋裂 - Wikipedia

歯茎が割れた状態を鍔裂(がくれつ)という。


[Q39] 食道の先天奇形

先天性食道閉鎖・・・A~Eの5型に分類。
C型食道閉鎖症が全体の80%以上。
参考: 先天性食道閉鎖症 - Wikipedia

気管と食道が繋がっている部分を気管食道瘻という。
瘻は「臓器と別の臓器を繋ぐ異常な管状の穴」という意味。


[Q41] 小腸の先天性欠損、閉鎖及び狭窄

先天性十二指腸閉塞症・狭窄症・・・十二指腸が閉鎖しているため、レントゲンを撮ると胃底部と十二指腸が黒く映る。


[Q42] 大腸の先天性欠損、閉鎖及び狭窄

鎖肛(さこう)・・・正常な位置に肛門が存在しないで、直腸が盲端になっていること。
参考: 鎖肛 - Wikipedia

直腸の位置により低位鎖肛、中位鎖肛、高位鎖肛がある。
胎児を逆さにしてレントゲンを撮ることで直腸の位置が分かる。


[Q43] 腸のその他の先天奇形

メッケル憩室(けいしつ)・・・小腸の小さな膨らみ。
大多数は無症候性。
憩室とは消化管の一部が外側に突出し嚢状(のうじょう)になった状態。
参考: メッケル憩室 - Wikipedia

ヒルシュスプルング病・・・結腸の壁内神経節の欠如により蠕動運動(ぜんどううんどう)できず便秘状態になる。
参考: ヒルシュスプルング病 - Wikipedia


[Q44] 胆嚢、胆管及び肝の先天奇形

胆道閉鎖症・・・肝外胆管が炎症性に破壊され、胆汁の流れが堰き止められる。
便が白くなる。
参考: 胆道閉鎖症 - Wikipedia

先天性胆道拡張症・・・生まれつき胆道が広がった病気。
参考: 先天性胆道拡張症 - Wikipedia

アラジール症候群・・・肝臓の中の胆管の低形成。さまざまな合併症を有する。
参考: アラジール症候群(指定難病297) – 難病情報センター


[Q45] 消化器系のその他の先天奇形

輪状膵(りんじょうすい)・・・膵臓の一部が十二指腸を取り囲む。十二指腸閉塞が起こる。
参考: 十二指腸閉塞 - 19. 小児科 - MSDマニュアル プロフェッショナル版



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