健康と疾患2
診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。
血行障害
血液の流れに異常をきたした状態。
参考: 血流 - Wikipedia
- 虚血(きょけつ): 血液量の不足。
参考: 虚血 - Wikipedia - 充血: 組織に流れ込む血液量の増加。動脈の拡張。
参考: 充血 - Wikipedia - 鬱血(うっけつ): 血流が停滞し増加した状態。
参考: 鬱血 - Wikipedia - 出血: 血液が血管外に流出。
参考: 出血 - Wikipedia - 血栓症: 血管内に血栓が形成され血流が閉塞。
参考: 血栓症 - Wikipedia
進行性の病変
組織の肥大、増殖、再生などの変化。
- 心臓肥大: 高血圧が原因
- 前立腺肥大: 加齢に伴う変化
- 瘢痕(はんこん)形成: 組織欠損が、肉芽組織の形成を経て、最終的に修復された状態。
参考: 瘢痕 - Wikipedia
退行性の病変
- 変性: 細胞の性質が変わる。例) 脂肪肝
- 萎縮: 細胞が縮小。例)廃用性筋萎縮(寝たきりの筋肉萎縮)
- 壊死: ネクローシス。例)褥瘡(圧迫された皮膚の壊死)
炎症性病変
局所的な防御反応。
血管反応が主体。
参考: 炎症 - Wikipedia
炎症の5徴候: 発赤(ほっせき)、疼痛(とうつう)、発熱、腫脹(しゅちょう)、機能障害
腫瘍性病変
組織が生体の制御を離れ、過剰に増殖した状態。自立性増殖。
参考: 腫瘍 - Wikipedia
先天奇形
生まれつきの奇形。
参考: 奇形 - Wikipedia
バイタルサイン
vital signs. 日本語では生命兆候。
参考: バイタルサイン - Wikipedia
基本の4つ: 脈拍、呼吸、体温、血圧
診察
医療系国家資格者以外は行うことができない。
参考: 診察 - Wikipedia
- 視診
- 触診
- 聴診
検査所見
血液検査
遠心分離機を使い、重さで血漿と細胞成分に分離。
臨床検査技師が担当。
参考: 血液検査 - Wikipedia
- 全血: 血液全部
- 血漿: 抗凝固剤入り
- 血清: 抗凝固剤なし
血液ガス分析
血液中に溶け込んでいるガスの量を測定。
主に酸素と二酸化炭素の分圧、pH(酸性かアルカリ性か)を測定。
参考: 血液ガス分析 - Wikipedia
重篤な疾患や呼吸器疾患の患者を治療する際には不可欠。
尿検査
健康診断の最も一般的な方法の一つ。
参考: 尿検査 - Wikipedia
- 色調、pH
- 比重、浸透圧
- 尿蛋白、尿潜血
- 尿沈査(にょうちんさ): 尿を遠心し、尿中の細胞、円柱、結晶などの有形成分を顕微鏡で観察する臨床検査。
参考: 尿沈渣 - Wikipedia
画像検査:X線検査
- 単純X線撮影: X線を使った影絵。一般的なレントゲン撮影をいう。
参考: 単純X線撮影 - Wikipedia - 造影検査: 造影剤(X線を通さない物質)を投与して撮影する。
画像検査:CT検査
コンピュータ断層撮影。
X線を放射して透過してきたものを検出器で計測しコンピューター処理する。
参考: コンピュータ断層撮影 - Wikipedia
画像検査:MRI検査
核磁気共鳴画像法。
被験者に強い磁場を与え、人体内の水素原子に共鳴現象を起こさせ、共鳴した原子から発生する電波を受信コイルで取得し高分解能撮影を行う。
X線を使わない。
参考: 核磁気共鳴画像法 - Wikipedia
画像検査:SPECT
放射性同位体から放出されるガンマ線を検出する。
血流量が分かる。
脳血管障害、心臓病、癌の早期発見に有効とされる。
参考: 単一光子放射断層撮影 - Wikipedia
画像検査:PET
放射性同位体から放出されるガンマ線を検出する。
癌腫の多くが、ブドウ糖代謝が活発なためPETの撮影画像が光ってみえる。
参考: ポジトロン断層法 - Wikipedia
超音波検査
超音波を当ててその反響を映像化する画像検査法。
エコー検査と呼ばれる。
非侵襲で痛みや副作用がない。
ただし気体は伝わりにくいので肺や消化管の描出能は低い。
参考: 超音波検査 - Wikipedia
心電図検査
心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録。
参考: 心電図 - Wikipedia
筋電図検査
筋肉で発生する微弱な電場の変化を検出。
参考: 筋電図 - Wikipedia
- 針筋電図検査: 筋肉に針を刺して記録。
機能障害が筋肉か神経かを調べる。 - 末梢神経伝導検査: 弱い電気で神経を興奮させ、伝導スピードを測る。
脳波検査
脳の電気活動を頭皮上から記録する。
脳死の判定で重要。
参考: 脳波 - Wikipedia
呼吸機能検査
肺機能検査とも呼ばれる。
肺活量を測り、肺機能障害の重要度を特定する。
参考: 呼吸機能検査 - Wikipedia
内視鏡検査
内視鏡で人体内部を観察。
参考: 内視鏡 - Wikipedia
眼底検査
瞳孔を通じて眼球内の網膜、視神経乳頭などを検査。
血管がくっきり見えるため動脈硬化、高血圧、糖尿病などの疾患検査に有用。
参考: 眼底検査 - Wikipedia
聴力検査
各種周波数や音圧で聴力閾値を調べる。
加齢により高周波の音が聞こえにくくなる。
放射性同位元素による検査(シンチグラム)
放射性同位体(RI)を体内に投与して放出される放射線を検出し画像化する。
放射性同位体は微量の放射線を放射する同位体。
参考: シンチグラフィ - Wikipedia
参考: 放射性同位体 - Wikipedia
RIの特性により疾患を特定する。
微生物検査
- 細菌検査: 感染巣から採取した検体から細菌を検出。
- ウイルス検査: ウイルスに対する特異抗体を用いる。検査キットを使う。
遺伝子診断
DNA検査とも呼ばれる。
多くは研究中。
参考: 遺伝子診断 - Wikipedia
がんのなりやすさ、薬剤の感受性も分かる。
出生前検査
妊娠中に実施する一群の検査。
参考: 出生前診断 - Wikipedia
生命倫理的に留意すべき多くの課題がある。
家族のプライバシーに関わる。
細胞診検査/病理組織検査
- 細胞診検査: 細胞を染色して、良性・悪性の診断
参考: 細胞診断 - Wikipedia - 病理組織検査: 臓器を染色して形態学的に診断
病理解剖
病気で亡くなったヒトを対象にして系統的な解剖を行うこと。
剖検(ぼうけん)とも呼ばれる。
参考: 病理解剖 - Wikipedia
日本では年間20,000件前後の病理解剖が実施されている。
治療の方針
治療は自然治癒力を損なうことなく、必要な処置を行うことを原則とする。
- 原因療法: 原因そのものを取り除く。
参考: 原因療法 - Wikipedia - 対症療法: 症状の軽減が目的。
参考: 対症療法 - Wikipedia - 補充療法: 足りないものを補充する。
例)輸血、インスリン療法、各種ホルモン療法 - その他の特殊な療法
腫瘍や損傷に対して
- 根治治療: 外科的手術
- 保存療法: 外科的手術以外の人体を傷付けず治療する方法の総称