先天奇形、変形及び染色体異常2

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


[Q50-Q56] 生殖器の先天奇形

[Q53] 停留精巣<睾丸>

精巣の下降が不完全で腹腔内に停留し、陰嚢(いんのう)内に納まっていない状態。
生後3ヵ月までは自然下降が期待できる。
参考: 潜在精巣 - Wikipedia


[Q54] 尿道下裂(にょうどうかれつ)

尿道の開口部が通常位置とは異なる位置に開口する。
参考: 尿道下裂 - Wikipedia


[Q60-Q64] 腎尿路系の先天奇形

[Q60] 腎の無発生及びその他の滅形成

羊水は胎児の尿由来。

腎無発生病・・・腎臓が形成されないと羊水が欠乏する。生存不可能。

腎低形成・・・腎臓の形成不全。成長と共に腎不全。


[Q61] 嚢胞性腎疾患(嚢胞腎)

腎臓に多数の嚢胞ができる。
肝臓や膵臓に嚢胞ができるタイプもある。
腎臓が腫大(しゅだい)する。
遺伝性があり70代の頃には半数が人工透析が必要。
参考: 嚢胞性腎疾患 - Wikipedia


[Q62] 腎孟(じんう)の先天性閉塞性欠損及び尿管の先天奇形

先天性水腎症・・・尿路通過障害などのため腎盂や尿管が拡張した状態。
参考: 水腎症 - Wikipedia

先天性水尿管症・・・・尿管の下流が通過障害。


[Q65-Q75] 筋骨格系の先天奇形及び変形

[Q65] 股関節部の先天奇形

先天性股関節脱臼・・・出生後にも発症することが判明し、発育性股関節形成不全と呼ばれるようになった。
向き癖やスリング(抱っこひも)によって発症する。
参考: 発育性股関節形成不全 - Wikipedia


[Q66] 足の先天奇形

先天性内反足・・・生まれつきの足の変形。
原因ははっきりしていない。
参考: 先天性内反足 - Wikipedia


[Q67] 頭部、顔面、脊柱及び胸部の先天筋骨格変形

漏斗胸(ろうときょう)・・・胸が凹んでいる状態。
美容的な意味で治療の対象。
参考: 漏斗胸 - Wikipedia

鳩胸(はとむね)・・・胸部が鳩の胸のように高く突き出ていること。
通常は治療の対象にならない。
参考: 鳩胸 - Wikipedia


[Q68] その他の先天筋骨格変形

先天性筋性斜頚・・・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)にしこりがあり発症。
90%が自然治癒する。
参考: 胸鎖乳突筋 - Wikipedia
参考: 斜頸 - Wikipedia


[Q76] 脊柱及び骨性胸郭の先天奇形

先天性脊椎すべり症・・・第1仙椎の形成不全により第5腰椎がズレる。
参考: 脊椎すべり症 (せきついすべりしょう)とは | 済生会


[Q79] 筋骨格系の先天奇形、他に分類されないもの

先天性横隔膜ヘルニア・・・横隔膜の形成不全により、腹の内臓が胸へ脱出する疾患。
参考: 先天性横隔膜ヘルニア - Wikipedia

ヘルニアは「脱出」を意味するラテン語。

臍帯ヘルニア・・・お腹の中の臓器が臍帯(おへそ)から対外へ脱出する。
参考: 臍帯ヘルニア - 腹部の疾患 | 胎児診断治療センター

臍ヘルニア・・・俗に言うでべそ。
皮膚に覆われている。
参考: 臍ヘルニア - Wikipedia


[Q90-99] 染色体異常、他に分類されないもの

染色体

染色体は遺伝情報の発現と伝達を担う生体物質。
22対の常染色体と1対の性染色体の計46本。
参考: 染色体 - Wikipedia

染色体を可視化して検査する方法をG分染法(G-banding)という。
参考: G分染法 - Wikipedia


[Q90] ダウン症候群

21番染色体が通常より1本多いことで発症。
新生児に最も多い遺伝子疾患。
98%遺伝性はないが、転座型という21番染色体がほかの染色体に付着する状態は遺伝性あり。
参考: ダウン症候群 - Wikipedia


[Q91] エドワーズ症候群及びパトー症候群

エドワーズ症候群・・・18番染色体が3本1組のトリソミー(三染色体性)
日本では18トリソミーと呼ぶ。
参考: エドワーズ症候群 - Wikipedia

パトー症候群・・・13番染色体が3本1組のトリソミー(三染色体性)
日本では13トリソミーと呼ぶ。
参考: パトウ症候群 - Wikipedia


[Q96] ターナー症候群

X染色体が1本分しかない女性。
染色体が全部で45本。
特徴として無月経で不妊、低身長。
参考: ターナー症候群 - Wikipedia


[Q98] クラインフェルター症候群

X染色体が過剰にある男性。
XXY。染色体が全部で47本。
特徴として無精子で不妊、高身長、手足が長い。
参考: クラインフェルター症候群 - Wikipedia



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