MFクラウド給与で年末調整を計算してe-TaxとeLTAXから申告(eLTAXは挫折して郵送)
2016年10月に会社設立して初めての年末調整。手探りでやったときの覚書。
環境: 株式会社、社員1名(ひとり社長)
参考になったサイト
※ この記事を書いてる人は税理士ではありません。内容が間違っていることもあります。
目次
- 年末調整とは
- 年末調整の段取りを確認
- 年末調整の申告書を記載、保存
- MFクラウド給与で年末調整(年調年税額)の計算
- 源泉所得税の納付
- 税務署に法定調書合計表の提出(e-Tax)
- 市区町村に給与支払報告書の提出
1.年末調整とは
1年間に収める税金を確定させ、源泉徴収された金額との差額分を精算すること。
提出する書類と宛先と期限
書類 | 宛先 | 期限 | |
所得税徴収高計算書 (源泉所得税の納付) | 税務署 (e-Tax) | 1月20日 (特例) | 支払いが0円でも申告する必要がある |
給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表 支払調書 | 税務署 (e-Tax) | 1月31日 | |
給与支払報告書 | 受給者の市区町村役場 (eLTAX) | 1月31日 |
一般的に12月の給与日に過不足分を精算するため12月25日までにやる
2.年末調整の段取りを確認
専用ソフトを使っても基本の流れは同じ。
11月末に税務署から送られてきた「年末調整のしかた」を参考に。
- 所得税から控除される各種申告書を集める
給与所得者の扶養控除(異動)申告書
給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書 - 年調年税額の計算
- 12月の給与支給に反映(過不足分の精算)
- 税務署へ源泉所得税の納付
- 税務署へ法定調書の提出
- 市区町村へ給与支払報告書の提出
3.年末調整の申告書を記載、保存
税務署からの書類に申告書も複数入っているので記載。
ひとり社長なので会社欄にも自分で記載。右上の「給与の支払者受付印」は特に何も押印しなくて大丈夫らしい。
領収書を保存してあるファイルに保存した。
4.MFクラウド給与で年末調整(年調年税額)の計算
まずは使い方ガイドの年末調整を読む。
年末調整に必要な申告書を電子ファイルで収集する場合は、事前(11月30日まで)に申請が必要。
あまりメリットがないので今後も紙で保存することにした。
申告書は税務署から求められるまで提出する必要はない。7年間保存しなければならない。
MFクラウド給与で年末調整を始めると設定項目を聞かれる。
こんな感じで選択。
その後、自分の年調計算を開いて、前職の源泉徴収額などを入力。
生命保険や配偶者控除はなし。
あとは「給与計算へ反映」ボタンをクリックすると自動で「年調過不足税額」を計算してくれる。
これが正しいのか確認する方法がないけれど、前の年と比較すると何となく正しそう。
5.源泉所得税の納付
過不足税額が決定したので、税務署に源泉所得税を納付する。
年末調整の書類と一緒に送られてきた「所得税徴収高計算書」に記載して銀行で払っても大丈夫だけど、今後のためにe-Taxを利用してみた。
MFクラウド給与は帳票一覧から「所得税徴収高計算書(納特)」が表示できるので便利。
e-Taxの利用方法は長くなったので別記事にした。
6.税務署に法定調書合計表の提出(e-Tax)
法人が社員や外部の人に払った報酬等をまとめた書類を提出する。
e-Taxにログインして「 給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び同合計表)の提出 【提出枚数100枚以内】」を選択。
指定フォーマットで作成したCSVを読み込む。各項目の説明や値は下記を参考に。
給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び同合計表)について|e-Tax- 税務署から送られてきた「提出の手引」の記載要項
- MFクラウド給与で自動生成された源泉徴収簿
。。。CSVで値を解読しながら入力するより、画面で入力していった方が早かった。
迷ったところ
- 支払金額などの「内」は今の会社からの支給額。下の合計欄には前職を含めた支給額
最後に電子署名を付けて送信。
税務署から連絡があったら追記予定。
7.市区町村に給与支払報告書の提出
住民税の計算のために給与支払報告書を社員が住む市区町村にそれぞれ送信する必要がある。
これをウェブ上でできるシステムがeLTAX(エルタックス)。e-Taxの地方税版。
e-Taxと似たようなもんだろうと思ったけど、見事に裏切られ長くなったので別記事にした。
結局、eLTAXは諦めてMFクラウド給与から自動生成される給与支払報告書を編集して郵送した。
MFクラウド給与がeLTAXに対応したらしいので、来年は電子申告するかもしれない。
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