TPMとは。Mac/iPhone/Androidのストレージ暗号化
TPM(Trusted Platform Module)がWindows11の推奨要件になり、お客さんからもいろいろ聞かれそうなので調査したときの覚書。 TPM(Trusted Platform Module)とは PCのマザーボードに搭載されているストレージ(HDD/SSD)を暗号化/復号化するための専用チップ。 PCが盗難された場合にデータを直接読み出しされるのを防止するセキュリティ目的で2019年頃からノートPCに標準で搭載され始めた。 今の最新はTPM2.0。CPU内部で実装されたファームウェアTPMもある。 Trusted Platform Module - Wikipedia トラステッド プラットフォーム モジュール (Windows 10) - Microsoft 365 Security 「セキュリティチップ」という言い方をされるけど、あくまでも盗難など直接ストレージの読み出しを防ぐのみ。 盗難が想定されないサーバーでは使用しない(と思う)。 ランサムウェアに対しても意味はない。 Mac/iPhoneのストレージ暗号化 Apple独自のT1/T2チップがMacシリーズに搭載されている。 Apple T2 セキュリティチップ搭載モデルの Mac - Apple サポート (日本) 新CPU「M1」からはIntelプロセッサからARMベースのApple設計のプロセッサに移行し、Apple T2のセキュリティ機能も統合され、最適化とパフォーマンス向上を実現している。 iPhoneに搭載されているCPU AシリーズはARMアーキテクチャを使用して、ストレージ暗号化機能も含まれている。 Appleシリコン - Wikipedia Androidのストレージ暗号化 ARMv8 CPUがストレージ暗号化をサポートしている。 2019年以降はデフォルトで暗号化されているのがほとんど。 Google Developers Japan: Adiantum : 低廉な端末でも効率的に使える暗号化技術 暗号化 | Android オープンソース プロジェクト | Android Open Source Project