TPMとは。Mac/iPhone/Androidのストレージ暗号化
TPM(Trusted Platform Module)がWindows11の推奨要件になり、お客さんからもいろいろ聞かれそうなので調査したときの覚書。
TPM(Trusted Platform Module)とは
PCのマザーボードに搭載されているストレージ(HDD/SSD)を暗号化/復号化するための専用チップ。
PCが盗難された場合にデータを直接読み出しされるのを防止するセキュリティ目的で2019年頃からノートPCに標準で搭載され始めた。
今の最新はTPM2.0。CPU内部で実装されたファームウェアTPMもある。
「セキュリティチップ」という言い方をされるけど、あくまでも盗難など直接ストレージの読み出しを防ぐのみ。
盗難が想定されないサーバーでは使用しない(と思う)。
ランサムウェアに対しても意味はない。
Mac/iPhoneのストレージ暗号化
Apple独自のT1/T2チップがMacシリーズに搭載されている。
新CPU「M1」からはIntelプロセッサからARMベースのApple設計のプロセッサに移行し、Apple T2のセキュリティ機能も統合され、最適化とパフォーマンス向上を実現している。
iPhoneに搭載されているCPU AシリーズはARMアーキテクチャを使用して、ストレージ暗号化機能も含まれている。
Androidのストレージ暗号化
ARMv8 CPUがストレージ暗号化をサポートしている。
2019年以降はデフォルトで暗号化されているのがほとんど。
- Google Developers Japan: Adiantum : 低廉な端末でも効率的に使える暗号化技術
- 暗号化 | Android オープンソース プロジェクト | Android Open Source Project