一般的なモニターをキャリブレーションする方法
ハードウェア・キャリブレーションに対応していないモニターをソフトウェアキャリブレーションしたときの覚書。
環境: Windows 10, NVIDIA Quadro P1000, X-rite i1Display Pro, i1Profiler v3.5.0
使用モニター一覧
- EIZO ColorEdge CS2740(ハードウェアキャリブレーション対応)
- BenQ SW271(ハードウェアキャリブレーション対応)
- JAPANNEXT JN-315IPS144UHDR(ハードウェアキャリブレーション未対応)
今回購入したのはJAPANNEXTのモニター。
ソフトウェア・キャリブレーションはグラフィックボードの出力自体を調整する。
参考: ソフトウェア・キャリブレーションとハードウェア・キャリブレーションの違い | EIZO株式会社
ソフトウェアキャリブレーション手順
i1Display Proを購入済みなので、i1Profilerをダウンロードしてインストール。
参考: i1Display Proキャリブレーション; X-Rite [トレーニング&サポート]→[i1Profiler (i1Publish) v3.x.0]
- i1Profilerを起動
- i1Display Proを接続
- ADCは有効にせず「測定を開始」
参考: Apple Display Connector - Wikipedia - なぜかモニターのOSDメニューから明るさやコントラストが変更できないため、そのまま次へ。
JAPANNEXTのサポートに問い合わせして、画質調整 → HDRをOFFにするとマニュアルで明るさ調整が可能になることが分かった。 - プロファイルを保存。
「指定された画像をロード中にエラーが発生しました。画像に埋め込みプロファイルがあり、8-bit画像であることを確認してください。」とエラーメッセージが表示された。 - プロファイル後は赤っぽくなる。モニター再起動。
再起動後は綺麗に表示されている。 - Windowsの設定 → ディスプレイでカラープロファイルが適用されているか確認。
「ディスプレイの詳細設定」からビットの深度が10ビットになっているのを確認できる。
アダプターのプロパティを表示して、「色の管理」からプロファイルの切り替えができる。
画質調整 → HDRをOFFにしてキャリブレーションしたけど、結局、OSDからリセットしてデフォルトの設定で運用することにした。
メインディスプレイではないので「多数のユーザーのディスプレイではこんな風に表示されている」という確認用としてポジティブに考えることにした。
その他参考サイト