Nikon Z6IIIの階調モードHLGはiPad Proを外部モニター化すれば正しく表示できるか?
Nikon Z6IIIを買ったときに、階調モードHLGを仕事で使うために試行錯誤しているときの覚書。
環境: iPad Pro 12.9(第6世代M2), SnapBridge 2.11.3
撮影現場でのフロー
主にホームページ用で、スタッフ写真や内観、外観を撮影している。
撮影した写真は、その場ですぐに見せて確認してもらっている。
- Z6で撮影
- SnapBridgeでiPad Proに自動転送
- お客様にその場で確認
これが時間が掛からず「プロが撮ると違いますね」となり仕事がやりやすい。
SnapBridgeで自動転送
Z6IIIで階調モードHLGにしてSnapBridgeで自動転送してみた。
- HIEF画像のまま自動転送はできる。
- ただし画像が暗く。階調が正しく表示できていない。
- iPad Proのリファレンスモードに設定しても同じ。
参考: iPad Pro でリファレンスモードを使う - Apple サポート (日本)
NX MobileAirアプリでRAW転送してAdobe Lightroomで表示しても画像が暗い。
NX MobileAirアプリで転送するにはMenu → ネットワークメニュー → USB → iPhoneにする必要がある(SnapBridgeは使えなくなる)。
iPad Proを外部モニターとして有線接続
Z6IIIとiPad ProをHDMIケーブルで繋げて外部モニターとしてどうなるか試してみた。
iPadOS 17から対応したUVC(USB Video Class)規格。
参考: USB video device class - Wikipedia
YouTube動画を参考にした。
参考: ipad miniをカメラモニター化したらめっちゃ便利だった! - YouTube
購入したもの
- Amazon | Duttek 8K HDMI 2.1 ケーブル、HDMIコイルケーブル、48Gbps HDMIケーブル短い、OD4.0mm 極薄HDMIオスオスケーブル、HDR対応 8K 60Hz解像度 下位互換 4K Ultra HD 1080p 3D (1.2m)適格請求書行可 | Duttek | HDMIケーブル
- Amazon.co.jp: UGREEN HDMI キャプチャーボード 1080P 60FPS 4K入力 ビデオキャプチャー 2in1 USB Type C Thunderbolt 4 小型軽量 ゲーム実況生配信 ビデオ録画 ライブ会議 Switch PS5 Xbox OBS Studio XSplit QuickTime Potplayer iPad OS17 Mac Windows Linux Android5.0以降 : パソコン・周辺機器
インストールしたiPadアプリはこちら。
実際に試してみて、UGREEN HDMI キャプチャーボード+Orionの気になった所
- iPad Proで全画面できない(HDMI キャプチャーボードが1080pだから?)。
- 撮影した画像を確認するときに1秒くらいの遅延が発生する。
- HLG画像が暗く。階調が正しく表示できていない。
iPad Proが解像度2,732x2,048なので、最大入出力解像度3840×2160のキャプチャーボードGV-HUVC/4KVを買ってみた。
試してみたiPadアプリ。
各アプリで解像度1920x1080を選択しないと「Not Support」と表示されて撮影できない。
- EasyC@M(200円)
- HDMI Monitor - Orion(無料)
- CamX - USB Camera(無料)→ 撮影モード、拡大可能、デバイス詳細表示
CamXが一番使いやすい。
だけど、HLG画像が暗く、階調が正しく表示できていないのは変わりない。
階調モードHLGはまだ仕事で使いにくい。
今後のために外観内観撮影はHLGで撮っておくつもり。