【Linux】dovecotのインストールと設定とldap連携
Postfix(SMTP)とdovecot(POP3)でメールサーバーを構築したときのメモ。
環境はCentos5.3
dovecotの読みは「ダブコット」らしい。
インストールはyum経由でさくっと終わる
# yum install dovecot
メールの保存先は各ユーザーのhomeディレクトリ。
# vi /etc/dovecot.conf
mail_location = maildir:~/Maildir
Postfixと連携する場合はメールをhomeディレクトリに配送するように設定する。でも、この設定を反映させるのは最後に書いてあるautodirの設定が終わってからの方がいい。ldapの設定はこちらの記事を参照。
# vi /etc/postfix/main.cf
home_mailbox = Maildir/
dovecotを起動して自動起動も設定
# /etc/rc.d/init.d/dovecot start
# chkconfig dovecot on
動作確認はWindowsのコマンドプロンプトで
C:> telnet hoge.jp 110
+OK Dovecot ready
と出力されたら正常に起動している。接続できない場合はファイヤーウォールの設定を確認。こちらの記事を参考に。
POPのコマンドはこちらの記事を参考に。
さらにサーバーがLDAPと連携している場合、メールを受信したときにhomeにユーザーディレクトリが作成されてないことがある。
これを解決するAutodirというソフトがあるのでインストールしてみた。
コンパイルに必要なソフトをインストール
# yum install libcap-devel libtool-ltdl-devel
コンパイルとインストール
# tar xzvf autodir-0.99.9.tar.gz
# cd autodir-0.99.9
# ./configure
# make
# make install
/usr/lib/autodirにライブラリがインストールされる。
設定ファイルと起動スクリプトはここのサイトから借用。リンク先がない場合はautodirのrpmの中に入っているみたい。
起動スクリプトに実行権限を付けて起動する。自動起動も設定
# chmod 755 /etc/rc.d/init.d/autohome
# /etc/rc.d/init.d/autohome start
# chkconfig --add autohome
# chkconfig autohome on
これでLDAPにユーザーを追加したときの手間が一つ減った。
でも、再起動するとhomeディレクトリ以下が消えた。これで大丈夫なのか・・・?一応様子見。
・・・追記。
いろいろやってみたけどautohomeのデーモンが途中で終了したりして安定しないので、ここからrpmをダウンロードしてインストール。
これは安定して稼働中。
<2009/09/07 追記>
dovecotが突然停止する現象に遭遇。ログを見てみると、
dovecot: Time just moved backwards by 13 seconds. This might cause a lot of problems, so I'll just kill myself now. http://wiki.dovecot.org/TimeMovedBackwards
リンク先を読んでみるとntpdateを実行していると予期せぬエラーが起きるから停止するらしい。
確かにこのマシンはvmwareのゲストOSとして起動していて、時刻が狂うのをなんとかするためにcronでntpdateを実行していた。前の記事も参考に。
もしかしてntpdateするのは邪道?
しょうがないのでvmware-toolsをインストールしてcronでntpdateは止めた。
・・・で大丈夫かなと思ったけど、vmware-toolsでもdovecotが自動で止まるのでntpdで時刻同期することにした。
設定方法は前の記事を参考に。