フォントのファイル形式とProN、UD書体の意味を理解する
モリサワフォントディクショナリーに書いてあったことが有用だったので調べ直したときの覚書。
参考サイト
ファイル形式(新しい順)
OpenTypeフォント
1997年4月にv1発表。最新版v1.8.2
TrueTypeをベースにPostScriptを収録できるようにした形式。
汎用性があり現在主流。
TrueTypeフォント
AppleがPostScriptに対抗して開発。1990年初版発表。
Windows環境で標準的なフォント形式として採用された。
MacはTrueTypeとPostScriptを両立。
現在はTrueTypeとPostScriptを両方扱えるOpenTypeが主流。
PostScript(CID/OCF)フォント
Adobeが開発。PostScript言語によるアウトラインフォント。
時期はPostScript言語が1985年に発表されて間もなくだと思う。
当初は革命的だったがライセンスが高すぎてTrueTypeフォントの開発が進んだ。
OCFフォントとその後継のCIDフォントについてはwikipediaが分かりやすい
ProN、Pr6Nの意味
「N」が付くのはJIS2004に対応したOpenTypeフォント。
従来のJIS90と字形が違う。
「Pro」「Pr6」はAdobe-Japan1の規格の違い。
「Std」はAdobe-Japan1-3、「Pro」はAdobe-Japan1-4、「Pr6」はAdobe-Japan1-6。
規格が増えていくと収録フォント数が多くなる。
新規作成する場合は最新規格でJIS2004に対応した「Pr6N」を使う。
UD書体
ユニバーサルデザイン書体(Universal Design)の略。
9と6、Iとlと1のような似た字体の違いを明確にして視認性と判読性を重視した書体。
高齢や外国の方にも読みやすいということで、広報誌などにはUD書体を使用していこうという流れ。