Lets Note S9にGoogle ChromeOS Flexをインストール
ChromeOS Flexが気になったので古いノートPCにインストールしてみたときの覚書。
環境: Let's note CF-S9L(CF-S9LY9BDP), Intel Core i7 M640 2.8Ghz, メモリ8GB
Let's note CF-S9Lは2010年9月発売。
参考: パナソニック公式サイト|スペック対比表
1.ChromeOS Flexとは
ChromeOSから派生した古いPCとMacにインストールすることを目的にしたディストリビューション。
ChromeOSはGoogleが主導で開発しているLinuxをベースのOS。
オープンソースのChromium OSから派生しGoogle Chromeを主要なインタフェースにしていることが特徴。
ChromeOS Flexは当初CloudReadyという名前で開発されたのを2020年にGoogleが買収。
2022年2月に開発版を発表。
2022年7月に正式版をリリース。
個人用途は無料。
企業向けにデバイス管理などを展開する予定。
参考
2.インストール手順
公式サイトを参考に。
手順の概要
- Chrome拡張機能をインストールして、ChromeOS Flex用USBインストールメディアを作成。
8GB以上のUSBメモリが必要。
USB3のメモリで12分ほどで作成完了。 - ノートPCのBIOS(起動時にF2を押す)から起動オプション優先度の「USBハードディスク」をハードディスクより上にする。
- USBインストールメディアをノートPCに挿して起動。
言語はデフォルトのEnglish(United States)を選択。
14:25開始 → 14:29終了(4分ほどで終了)。 - USBを抜いて起動。
言語とキーボードを日本語にした。
Wi-Fiは見えるけど使えなかった(ハードの問題だと思う)のでLANを接続。 - Googleアカウントでログイン
事後処理
- USBメモリをPCに挿して、Chromebookリカバリユーティリティ拡張機能をクリック。右上の設定アイコンから「リカバリメディアのデータを消去」を選択。
- USBメモリをクリックフォーマット。
- Chromebookリカバリユーティリティ拡張機能を削除
3.設定
分かったこと。
- 外付けのUSB Wi-Fiアダプタは機能しない(認識しない)
- USBメモリは認識して中のファイルも見れる
- YouTubeが見れて音も出る
- 複数のGoogleアカウントを設定可能
ログイン画面で「ユーザーを追加」とログイン後の設定画面のアカウントからGoogleアカウントを追加する方法がある - Google Workspaceアカウントでログインするとアプリが制限された状態になる。
- スタートボタン → ターミナル → Linuxでインストールしてみたけどエラーで起動できない。
参考: Chromebook で Linux をセットアップする - Chromebook ヘルプ - ターミナルの「SSHを追加」からサーバーに接続することが出来るみたい(試してない)。
- Ctrl + SpaceでIMEの切り替え
- 設定の「キーボード」で検索してCapsLockをCtrlに設定可能(キーバインド変更)
感想
- トラックパッドの右端をこするとスクロールできるけど、感度が悪く使いにくい。
- 今のところ全てにおいてiPadを超えることができない。
- 数多くの端末をセキュリティを担保しながら一元管理するような用途では有用かもしれない。
- 古いノートPCを寄付してもらって学校で使うのはいいかもしれない。
Google Workspace for Educationで連携する。