OpenLiteSpeed, Nginx, NGINX Unitを改めて調査
PHP7.4が今年末でサポート終了するタイミングでWebサーバーも見直そうと調査しているときの覚書。
特にWordPressと相性がいいOpenLiteSpeedが気になっていた。
環境: CentOS Stream 8, Nginx 1.22.0, PHP 7.4.30
1.OpenLiteSpeedとは?
商用のLiteSpeedのオープンソース版Webサーバー。
2003年初版リリース。
ちょっとずつシェアが増えていて2022年8月時点で12.3%。
Nginx: 33.8%, Apache: 31.3%, Cloudflare Server 21.7%
参考: Historical trends in the usage statistics of web servers, August 2022
独自にビルドしたPHPとキャッシュ用WordPressプラグインも配布していて、Nginxより高速に動作するらしい。
HTTP/3にいち早く対応。
設定ファイルの記述はApacheと同じ。
開発しているのはLiteSpeedというアメリカの会社。
George Wangという方がSEO。
中国との関係を心配してしまう…。
2. Nginxとは?
オープンソースな軽量Webサーバー。
ロシア人の開発者により2004年に初版公開。
2019年3月にアメリカのF5ネットワークスに買収された。
2021年にApacheを抜いてWebサーバーのシェア1位に。
2022年1月にはオリジナル開発者がF5とNginxが離れることが発表された。
- F5、NGINXの開発チームをロシア国外へ移転させたことを報告。開発を立て直しリリースサイクルも元通りに - Publickey
- NGINX開発者のIgor Sysoev氏が引退を発表。F5とNGINXから退任 - Publickey
これからの開発が心配…。
3. NGINX Unitとは?
php-fpmと同じアプリケーションサーバー。
2018年4月にv1.0が公開。
PHPだけでなく多言語対応。
複数の言語で書かれたアプリケーションを一つのサーバーで運用するときに有用かもしれない。
- About — NGINX Unit
- アプリケーションサーバNGINX Unit|NGINX エンジンエックス
- Automating Installation of WordPress with NGINX Unit on Ubuntu - NGINX
php-fpmより速いらしい。
気にはなるけどphp-fpmから乗り換えるほどのメリットは感じられない。