損傷、中毒及びその他の外因の影響1
診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。
軟部組織の損傷
主な軟部組織
- 皮膚
- 筋
- 腱:骨と筋を繋ぐ組織
- 靭帯:関節を外側から補強する組織
- 血管
- 神経
皮膚損傷
創:開放性損傷。・・・皮膚や粘膜の離断を伴う損傷。
傷:閉鎖性損傷。・・・皮膚や粘膜の離断を伴わない。
- 擦過傷(さっかしょう)・・・いわゆる擦り傷。
参考: 擦過傷 - Wikipedia - 切創・・・鋭利な刃物による損傷。
- 挫傷、挫創・・・鈍器による損傷。
筋・腱損傷
開放性筋・腱損傷・・・切創、挫創などが筋肉や腱に及んだもの
閉鎖性筋・腱損傷・・・筋肉の急激な収縮や外力によるもの
筋断裂・・・完全断裂は縫合が必要。不完全断裂(肉離れ)はテーピング
参考: 筋断裂 - Wikipedia
アキレス腱断裂・・・バレーボールや剣道などつま先に瞬間的な力がかかる競技で起きやすい。
参考: アキレス腱断裂 - Wikipedia
血管損傷
- 開放性/閉鎖性
- 動脈/静脈
靭帯損傷
関節に対する外力により損傷。
膝関節、足関節に多い。
参考: 靭帯損傷 - Wikipedia
脱臼・・・関節面が正しい位置関係を失っている状態。
参考: 脱臼 - Wikipedia
捻挫・・・関節の許容範囲を超えた動きが与えられた為におきる損傷。
参考: 捻挫 - Wikipedia
[S00-S09] 頭部損傷
頭部は3段階目の硬膜の損傷により分類がある。
- 頭皮の開放性:創/傷
- 頭蓋骨の開放性:開放性骨折/閉鎖性骨折
- 硬膜の開放性:開放性頭蓋内損傷/閉鎖性頭蓋内損傷
[S02] 頭蓋骨(とうがいこつ)及び顔面骨(がんめんこつ)の骨折
頭蓋穹窿部骨折(ずがいきゅうりゅうぶこっせつ)・・・頭蓋骨の毛頭が生えている部分の骨折。
頭蓋底骨折・・・頭蓋底骨の骨折。脳脊髄液の漏洩が発生する。
参考: 頭蓋底骨折 - Wikipedia
鼻骨骨折・・・顔面骨骨折の30%。
参考: 鼻骨骨折 - Wikipedia
眼窩底部骨折・・・眼窩吹き抜け骨折と呼ぶ。
参考: 眼窩吹き抜け骨折 - Wikipedia
頬骨(きょうこつ)骨折・・・顔面骨骨折の20%。
参考: 頬骨 - Wikipedia
下顎骨(かがくこつ)骨折・・・下顎の骨折。
下顎骨は強固であるため、骨折するほどの衝撃を顔面に受けた場合、脳に損傷が発生することも多い。
参考: 下顎骨骨折 - Wikipedia
[S06] 頭蓋内損傷
脳が損傷する3つのメカニズム。
- 直撃損傷: 頭蓋骨の打撲部直下の損傷
- 反衝(はんしょう)損傷: 打撲の反対側に発生する陰圧による脳損傷
- 剪力(せんりょく)損傷: 脳の回転加速度による損傷。
脳震盪(のうしんとう)・・・一過性の障害。病理学的変化なし。治療不要。
脳挫傷(のうざしょう)・・・出血、浮腫を伴う脳の損傷。
硬膜外血腫・・・頭蓋骨の線状骨折で硬膜動脈が断裂して出血。血種の増大による脳の圧迫などがあるため、止血、血種の除去が必要。
外傷性硬膜下出血・・・脳からの出血。
参考: 硬膜下血腫 - Wikipedia
[S10-S19] 頚部損傷
- ストレイン(Strain): 張力による筋肉や腱の損傷
- スプレイン(Sprain): 靭帯の損傷(捻挫)
[S12] 頚部の骨折
頸椎は7つの骨で構成。
参考: 頸椎 - Wikipedia
- 第1頚椎骨折・・・環椎(かんつい)の骨折。
- 第2頚椎骨折・・・軸椎(じくつい)の骨折。軸椎椎弓部の骨折は首吊り自殺の際にみられる。
[S13, S14] 頚部損傷(関節、靭帯、神経)
頚椎捻挫・・・別名「むち打ち損傷」。車で追突されたときに起きやすい。
参考: 外傷性頸部症候群 - Wikipedia
頚椎過伸展損傷(けいついかしんてんそんしょう)・・・前頭部の打撲。転落、浅いプールへの飛び込み、交通外傷。
参考: 首の障害 | スポーツ傷害とは | スポーツ医学センター | 千葉メディカルセンター