保健医療情報学

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


保健医療情報学とは?

保健医療+医療情報。
医療のあらゆる場面でデータを上手に活用する方法を考え、実践する学問分野。

保健医療情報学は病院内の電子カルテなどの情報システムや臨床研究のためのデータ分析の領域から発展してきた。

  • 診療情報: 診療の過程で発生する個々の患者の情報。診療情報は医療情報の一部。
  • 医療情報: 感染症情報、新薬情報、医療事故の報道など保険医療に関する情報全般。

保健医療情報学で最も重視されるのは、「医療の質」「医療安全」「業務効率」。
この文脈に落とし込むことが保健医療情報学では重要。

つまり「病院経営や広報マーケティングが大事」と言っても伝わらない。
それがどのように「医療の質」「医療安全」「業務効率」へ繋がるのかを説明する必要がある。


電子保存の三原則

  • 真正性(しんせいせい): そのデータが本物であり、誰にも改ざんされていないことを保証すること。
  • 見読性(けんどくせい): 必要な時に、誰でもはっきりと読める状態で見られることを保証すること。
  • 保存性(ほぞんせい): 法律で定められた期間中(診療録は5年間)、データが消えたり壊れたりせず、安全に保管されていることを保証すること。


e-文書法

e-文書法は、「紙が中心だったビジネス社会」と「デジタル化が進む現実」との間のギャップを埋めるために生まれた法律。

  1. 2005年4月1日:施行
  2. 2015年/2016年改正: 金額の上限が撤廃され、スマートフォンのカメラでの撮影も認められる
  3. 2022年の大改正(電子帳簿保存法): 税務署への事前承認制度が廃止