株式会社設立①:電子定款を作成、署名、送信
自分で会社設立の届け出をやったときの覚書。
今回は定款(ていかん)。
下記書籍を参考にした。Amazon読み放題で読める。
目次
- マイナンバーカードの署名用電子証明書の確認
- 会社の基本事項を決定
- 定款の作成
- 公証役場でチェックしてもらう
- 事業目的を法務局でチェックしてもらう
- PDFに電子署名
- 定款を送信
- 公証役場に行って認証
1.マイナンバーカードの署名用電子証明書の確認
定款に電子署名するためにマイナンバーカードの電子証明書を確認する。
マイナンバーカードは取得済み。
取得するときに電子証明書関連のことは覚えてない。普通に発行すれば電子証明書は埋め込んであると思う。
ICカードリーダーはSony RC-S380を買った。
専用ソフトをインストール
起動して「自分の証明書」→「署名用電子証明書」で確認できる。
パスワードはマイナンバー取得時に申請した英数字の方。
2.会社の基本事項を決定
下記項目を決める。これを元に定款を作成する。
- 会社名
- 会社名(英語)
- 会社の事業目的
- 本社住所
- 事業年度
- 資本金総額
- 株主
- 1株金額
- 発行する株式数
- 発行可能株式総数
- 株式譲渡制限
- 株式の譲渡を承認する機関
- 代表取締役
- 取締役の任期
3.定款の作成
上記本とネットで見つけた雛形を参考にMS Wordで書いた。定款の書き方については法律上で定められたルールはないらしい。
4.公証役場でチェックしてもらう
定款は公証人の認証が必要。まずは公証役場で定款のチェックをしてもらう。
法務局の中にあるものだと思っていたけど違った。別住所。
浦和公証センターに電話したら、印鑑証明書のコピーを付けてFAXで送ってほしいとのことだった。
このためにFaxサービスを契約。
海外のFaxサービスは送信出来なかったり不安定らしい。1年運用してみて必要ないなら解約予定。
定款チェックは13時に送信して、17時に電話が来た。
事業目的のところにある「/」が使えるか法務局に確認してほしいとのことだった。
その後の認証日も予約しておく。
5.事業目的を法務局でチェックしてもらう
戸田市の場合はさいたま地方法務局
予約制だけど予約できる時間を過ぎていたので、次の日の朝10時に行くと待たずに相談できた。
結論、「/」は使用できない。
事業目的に使用できる文字が載っている本をスキャンして渡してくれた。
修正前の事業目的
- 採用戦略コンサルティング
- ITを活用した経営コンサルティング事業
- WEB/APPサービスの企画・開発・運営
- WEBマーケティング/販促事業
- インターネットでの広告事業
- 印刷物の企画・デザイン・編集・制作
- 前各号に付帯または関連する一切の業務
修正後
- 採用戦略コンサルティング
- ITを活用した経営コンサルティング事業
- ウェブ及びアプリサービスの企画・開発・運営
- ウェブマーケティング・販促事業
- インターネットでの広告事業
- 印刷物の企画・デザイン・編集・制作
- 前各号に付帯または関連する一切の業務
再確認のため公証役場にもう一度FAXする。
認証の日時や受け取る認証済み定款の部数(通常は2部)とかを電話で段取りしておく。
6.PDFに電子署名
登記ねっとのページから「申請用総合ソフト」と「PDF署名プラグイン」をダウンロード、インストールする。PC再起動。
環境: Windows 10 Pro, Adobe Acrobat Pro DC 2015.017.20053
申請用総合ソフト: 4.4A
PDF署名プラグイン: G2.30
MS Wordから変換したPDFを開いて「PDF署名プラグイン操作説明書」にしたがって設定する。
編集 → 環境設定 → SignedPDF...
署名情報入力画面はこんな感じで登録した。
続いて操作説明書にしたがって署名する。
ICカードリーダーとマイナンバーカードをセットしておく。
署名するときに入力するパスワードはマイナンバーのパスワード。1で確認したときと同じ。
完了すると「この製品では、検証できません。」とエラー表示されるけど気にしなくていいらしい。
印マークが付く。
7.定款を送信
登記ねっとの「電子公証:申請者操作手引書」に従う。
でも素晴らしく分かりづらい。
参考になったサイト
※ ツール → オプション → ICカード切替で、ICカードライブラリの登録と使用するICカードライブラリに個人番号カードを選択しておく。
基本的な流れ
- 電子公証の申請書を作る(公証人を選択するので名前を聞いておく)
- 申請書に署名済みの定款を添付
- 申請書に署名する
- 申請書送信
申請書に署名できない。。。この現象は公式サイトで案内があった。
- お知らせ一覧 | 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと
- MS16-035 をインストールすると、SignedXml クラスにてデタッチ シグネチャを利用した処理が失敗します | JAPAN Platform SDK(Windows SDK) Support Team Blog
マイクロソフトのサイトからダウンロードできる「SignedXml-ExternalReferences.Wow6432.reg」を実行する(64bit OSの場合)。
これで無事署名成功。
送信後、30分程度で公証役場ではダウンロードできるらしい。
8.公証役場に行って認証
公証役場に持っていく物
- 紙の定款(契印済み) 1部
- 印鑑証明書 1部
- 空のCD-R 1枚
- 実印
- 定款認証手数料 52,000円ぐらい
行ったら公証人に挨拶して、書類受け取るだけだった。
次は法務局で登記手続き。
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