CanonカラーレーザープリンタLBP841Cで高品質印刷(透過PNGの背景色が付くのを回避)
作った広報誌PDFがデザインしたカラー通りに印刷できないので、試行錯誤しているときの覚書。
環境: Windows 10 Pro 64bit, Adobe Acrobat Pro DC 2015.017.20053, Canon LIPSLX Printer Driver 21.80
まず透過PNGの背景に色が付く現象。
↓普通に印刷すると画像の周りに四角い枠が表示されている。
これは印刷品質 → 処理オプション → グレー補償を「使わない」に設定(「すべて」に設定しても四角い枠は消えなかった)。
そうすると色が全体的に暗くなる。試行錯誤の結果、下記設定で高品質な印刷が出来るようになった。
PDFから印刷。カラープロファイルの埋め込み有りのデータ。
まずは印刷ダイアログの詳細設定からカラーマネジメントの設定を「ソースと同じ(カラーマネジメントなし)」を選択。
「プリンタカラーマネジメント」を選択すると見出しと写真が重なる部分に枠が表示された。
次にプリンタドライバの設定。
標準設定から印刷品質を次のように変更。
処理オプション
- 解像度:
ファイン(600dpi)スーパーファイン(1200dpi) - 階調:
高階調2(スーパーファインにすると選択できない) - 中間調: 解像度
- TypeWing機能: 使わない
- イメージ加速処理: 最小
- グレー補償: 使わない
- キャノファイン: 使わない
色設定
- マッチングモード: デバイス補正モード
- イメージ
マッチング方法:色差最小VIVIDフォト
モニタ・スキャナー設定: sRGB v3.0 (Canon) - グラフィックス
マッチング方法: 色差最小
モニタ・スキャナー設定: sRGB v3.0 (Canon) - テキスト
マッチング方法: 色差最小
モニタ・スキャナー設定: sRGB v3.0 (Canon)
その他試したこと
- 詳細設定のカラーマネジメントを「プリンターカラーマネジメント」にしてICCプロファイルをプリンタに送信して、プリンタの色設定で「ICMモード」で印刷すれば一番いい感じに出来ると思ったけど、赤みが強すぎて駄目だった。
- 「Acrobatカラーマネジメント」を選択して埋め込まれているカラープロファイルを選択、プリンタの色設定のチェックを外し(アプリケーションでカラーマネジメントしてプリンタではしない設定)ても赤みが強すぎて駄目。
- 「ドライバ補正モード」は逆に赤みが足りなくて駄目。
参考にならなかったけど色設定の公式マニュアルはこちら。
納品できるレベルになったので良かった。
ここに辿り着くまでに50枚カラー印刷を消費。いろいろ勉強になった。
次回プリンタを買う時はPostScript対応プリンタにすると思う。
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