消化器の構造と機能
診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。
食道
頚部、胸部、腹部に分かれる。
胸部と腹部の分かれ目は横隔膜(食道裂孔部と呼ぶ)。
食道には消化吸収機能はない。
参考: 食道 - Wikipedia
胃から食道に逆流しやすいのは下部食道括約筋の機能不全などがある。
括約筋: 括る文字のようにバルブの役割をする筋肉。肛門にもある。
参考: 逆流性食道炎 - Wikipedia
胃
食道から胃に繋がる部分を噴門部(ふんもんぶ)と呼ぶ。
十二指腸につながる部分を幽門部(ゆうもんぶ)と呼ぶ。
胃は消化機能の他に有害物質の体内侵入の防御機能もある。
ただしピロリ菌は酸への耐性があるため生きることができる。
参考: 胃 - Wikipedia
十二指腸
指が12本分の長さのため十二指腸と呼ばれる。
腹腔後壁(ふくくうこうへき:腹の内部空間の後ろ側)に固定されている。
膵臓からの消化酵素が分泌。
肝臓からの消化酵素が分泌。
参考: 十二指腸 - Wikipedia
小腸
小腸の長さは6m~7mだが、筋肉の収縮で3m前後まで縮んでいる。
参考: 小腸 - Wikipedia
- 空腸(くうちょう): 最初の2/5。輪状(りんじょう)ひだが発達。
- 回腸(かいちょう): 残りの3/5。空腸との明確な境界線はない。
水分吸収は小腸が95%。
盲腸
小腸の回腸から大腸に入り、下方に伸びた器官。
盲腸の後内側表面からは虫垂 (ちゅうじ) と呼ばれる細長い器官が伸びている。
参考: 盲腸 - Wikipedia
虫垂は大腸の免疫防御の司令塔を果たしている。
急性虫垂炎でむやみに切除されることはなくなった。
大腸
小腸から肛門までの器官。
参考: 大腸 - Wikipedia
- 結腸: 小腸の末端の回腸口から上行、横行、下行、S状の直腸まで。
外見上、紐で結束したように見えるため結腸と呼ばれる。 - 直腸: 大腸の末端。結腸から腹膜の外側から肛門まで。約20cm。
大腸液には消化酵素が含まれず、物質の分解は大腸菌を始めとする常在菌が行う。
直腸下部の静脈は肝臓での処理(主に解毒)を免れ、直接下大静脈に注いで全身を巡る。
坐薬が早くよく効くのはこのためである。