細胞と組織

診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。

近位/遠位: 心臓から距離。例)骨の近位端、遠位端


CTやMRIなどの画像検査の用語。
身体に切り口を書いてみると覚えやすい。

  • 矢状面(しじょうめん): 人間を横から見た断面
  • 冠状面(かんじょうめん): 人間を正面から見た断面
  • 水平面(すいへいめん): 人間を上から見た断面


細胞

細胞膜は脂質二重膜という。
参考: 脂質二重層 - Wikipedia

細胞の内部は細胞内小器官で区画化されている。
細胞核には染色体があり、人の染色体は22対の常染色体(1番~22番まで番号が付いている)と1対の性染色体がある。
参考: 染色体 - Wikipedia

細胞内小器官の主な役割

  • ミトコンドリア: 酸素や栄養素からエネルギーを生み出す。
    人の肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞には特に多くのミトコンドリアが存在する。
    参考: ミトコンドリア - Wikipedia
  • 小胞体:小胞体内にCaなどが蓄えられ多くの細胞機能に関わっている。
    核膜の外膜と繋がっている。小胞体内にリボソームが付いているのを粗面小胞体という。
    参考: 小胞体 - Wikipedia
  • リボソーム:mRNAからすべての細胞に存在する生体タンパク質合成を行う。
    参考: リボソーム - Wikipedia
  • ゴルジ装置: リボソームで生成されたタンパク質を処理する。
    核膜、小胞体、細胞膜と繋がっている。
    参考: ゴルジ体 - Wikipedia


組織

受精卵から体細胞分裂し、3つの胚葉を形成する。
それらが分化し組織が生成される。
参考: 胚葉 - Wikipedia

  • 外胚葉: 表皮、脳、脊髄、神経系などへ分化
  • 中胚葉: 骨、血管、血液などへ分化
  • 内胚葉: 消化管(食道、大腸)、呼吸器などへ分化


神経組織

神経細胞(ニューロン)は情報処理と情報伝達に特化した細胞。
脳を中心として全身にくまなくめぐっている。
参考: 神経細胞 - Wikipedia

グリア細胞は神経細胞ではない細胞の総称。
神経細胞の位置の固定、栄養素の供給など様々な役割を担っている。
参考: グリア細胞 - Wikipedia


筋組織

組織学的には横紋筋と平滑筋に分類され、特殊な筋肉として心筋がある。
参考: 筋肉 - Wikipedia

  • 横紋筋(おうもんきん): 骨格筋など自分の意識で動かすことができる。
    随意外見上規則正しい横紋がみられる。
    横隔膜や食道の一部など横紋筋で不随意筋もある。
  • 平滑筋(へいかつきん):  全て不随意筋。
    横紋が無い筋肉。収縮する速度は遅いが伸縮率は大きい。
  • 心筋(しんきん): 不随意筋。
    横紋筋と平滑筋の中間のような特殊な筋肉。

上皮組織

外界と内部の境界部を形成する組織。
参考: 上皮細胞 - Wikipedia

  • 扁平上皮(へんぺいじょうひ): 平たい形
  • 円柱上皮: 円柱の形
  • 移行上皮(いこうじょうひ): 膀胱など伸び縮みする箇所にある。


腺組織(せんそしき)

分泌物を産生する上皮組織。
参考: 腺 - Wikipedia

  • 外分泌腺: 皮膚や管腔臓器の内腔に分泌。
  • 内分泌腺: 組織から血液中に分泌。その物質をホルモンと呼ぶ。

ホルモンは受容体(レセプター)と鍵・鍵穴の関係にあり、標的細胞にだけ作用する。
ホルモンは数多くの種類があり、その作用については未だわかっていない事が多い。
参考: ホルモン - Wikipedia


膜組織(まくそしき)

  • 漿膜(しょうまく): さらさらな薄い半透明な膜。体腔(たいくう:身体の中の空間)の内面を覆う膜。
    参考: 漿膜 - Wikipedia
  • 粘膜(ねんまく): 消化管などの内表面を覆うねばねばな膜。吸収と分泌に関わる。
    参考: 粘膜 - Wikipedia
  • 滑膜(かつまく): 関節腔を覆い滑らかに動くようにサポートする。
    参考: 滑膜 - Wikipedia


結合組織

細胞と細胞、組織と組織を結合するための組織。

  • 膠原線維(こうげんせんい): コラーゲンで構成。膠原=コラーゲンの意味。
    コラーゲンは身体を構成するタンパク質のひとつ。
    参考: コラーゲン - Wikipedia
  • 弾性線維(だんせいせんい): エラスチンというタンパク質で構成。伸長でき元の長さに戻ることができる。
    参考: 弾性線維 - Wikipedia


支持組織

骨や軟骨。

  • 長管骨(ちょうかんこつ): 手足の長い骨
    両端と中央で質が変わる。中央の方が密度が高い。
    参考: 長骨 - Wikipedia
  • 短骨(たんこつ):  胸椎や腰椎の短い骨。
    参考: 骨 - Wikipedia
  • 扁平骨(へんぺいこつ): 胸骨、肩甲骨のような平らな骨。
    参考: 胸骨 - Wikipedia
  • 軟骨: 軟骨細胞を中心として、膠原線維と弾性線維から構成される。
    レントゲンに写らない。
    参考: 軟骨 - Wikipedia


血液

ヒトの血液量は体重の約1/13(約8%)。
血液は血球成分が45%、血漿(けっしょう)成分が55%。
漢字の「漿」は汁、どろりとした液体という意味がある。
参考: 血液 - Wikipedia

  • 血球成分: 赤血球、白血球、血小板
  • 血漿成分: 90%が水。血清は血漿成分からフィブリノーゲン(凝固成分)を取り除いたもの。
    参考: フィブリノゲン - Wikipedia


体液

ヒトの体液は体重の約60%。
細胞内液、細胞外液に分かれる。
血漿は細胞外液。
浮腫(むくみ)は細胞内液が増加して起こる。
参考: 体液 - Wikipedia

体液はpH7.4(7が中性)に保たれている。
pH7.35以下の酸性に傾いた状態をアシドーシスと呼ぶ。
pH7.45以上のアルカリ性に傾いた状態をアルカローシスと呼ぶ。



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