腎尿路生殖器系の疾患1・2

 診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。


急性腎不全

数時間から数日の間に急激に腎機能低下が生じる状態。
原因が早期に解決できれば腎機能は完全に回復しうる。
参考: 急性腎不全 - Wikipedia

  • 腎前性: 腎への血流低下。
  • 腎性: 腎自体が障害され、濾過能低下、尿量減少がみられる状態。
  • 腎後性: 尿路に閉塞があり尿が出せない状態。


慢性腎臓病

慢性経過の腎不全慢性経過の腎不全。
腎機能が回復することは困難。
タンパク尿(本来尿中にはほとんど出ないはずのタンパク質が多く検出されること)は病気を示唆する所見。
参考: 慢性腎臓病 - Wikipedia


急性糸球体腎炎

急性糸球体腎炎は、その90%が連鎖球菌感染に続発している。
上気道感染の2~4週間後に発症する。
前症状として全身倦怠感、頭痛、咽頭痛、悪心、嘔吐、下痢、便秘等を生じ、その後に主症状である浮腫、血尿、高血圧が診られ、尿量も減少する。
小児や青年期に罹患する事が多い。
参考: 糸球体腎炎 - Wikipedia


ネフローゼ症候群

高度の蛋白尿により低蛋白血症を来す腎臓疾患群の総称。
タンパクを尿中に排泄してしまう濾過障害の原因は、主に、腎臓の糸球体にあり、この部位に何らかの原因で、透過性が亢進することによって、本症を惹起すると考えられている。
参考: ネフローゼ症候群 - Wikipedia


溶血性尿毒症症候群

微小血管性溶血性貧血、急性腎不全および血小板減少症を特徴とする病態。
O157や赤痢菌に感染した際、菌の出すベロ毒素が腎臓の毛細血管内皮細胞を破壊してそこを通過する赤血球を破壊することで溶血がおき、並行して急性腎不全となり、尿毒症を発症する。
参考: 溶血性尿毒症症候群 - Wikipedia

O157の感染は出血性下痢や腎不全を引き起こす可能性があり、これにより5歳未満の子供、高齢の患者、および免疫不全患者の死亡を引き起こすと報告されている。
参考: 腸管出血性大腸菌O157:H7 - Wikipedia


尿路結石症

尿路系に沈着する結晶の石が詰まることにより起きる症状。
日本人の場合、95%以上は上部尿路結石である。
男性の好発期は50歳代、女性は閉経後に多く発症し60歳代が多い。
1cm以下は自然排斥を待つのが基本。
参考: 尿路結石 - Wikipedia


膀胱炎

膀胱に起こる炎症。
女性に多い。
基本的に発熱を伴わない。
排尿痛、頻尿、血尿のいずれかがあればほぼ50%の確率で急性尿路感染症と診断される。
参考: 膀胱炎 - Wikipedia


前立腺肥大症

加齢とともに前立腺の内腺の細胞数が増加し肥大化する疾患。
日本人男性の90%が85歳までに前立腺肥大症を呈する。
参考: 前立腺肥大症 - Wikipedia

前立腺から分泌される前立腺液は精液の構成成分で、体外に射精された精液中の精子を保護しエネルギーを補充する働きがある。


精巣捻転症

男性器において腹部と精巣を繋ぐ精索が捻じれる症状。
精索の捻れにより精巣への血流が途絶えるため、処置までに時間を要すると精巣が壊死する危険がある。
このため、発症から6時間以内の緊急の手術を必要とする。
参考: 精巣捻転症 - Wikipedia


子宮内膜症

子宮内膜(月経時に脱落する)が子宮外で増殖する疾患。
出血が溜まって嚢胞(のうほう)ができたり、周りの組織とくっついたり硬くなったりして、強い月経痛などの原因になる。
子宮の筋肉の中にできる場合は特に子宮腺筋症と呼ばれる。
参考: 子宮内膜症 - Wikipedia



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