OpenEvidenceとMedGemmaとHAI-DEF
OpenEvidenceというサービスが流行っているというのを聞いて、医療向けAIを調査しているときの覚書。
GPT-5.5と対話。
1. OpenEvidence(オープンエビデンス)とは?
OpenEvidenceは、医師・医療従事者向けの医療AI検索/臨床意思決定支援プラットフォーム。
ざっくり言うと「医師向けのChatGPT的な医療知識エンジン」。
2022年ごろ創業。
運営会社もOpenEvidence。
非上場の米国AIヘルスケア企業。
本社は米国フロリダ州マイアミに所在。
医療従事者のみが対象。
日本でも、医師免許証などで資格を証明した医療従事者(医師・薬剤師・看護師・医学生等)であれば登録・利用できる。
報道では2026年1月時点で米国医師の40%超が利用。
参考: AIスタートアップのOpenEvidenceが最新の資金調達ラウンドで企業価値を倍増させ120億ドルに
医師の利用率、医学出版社・学会との提携、資金調達額のどれを見ても、医療AI領域で最も勢いのある企業の一つ。
2. MedGemmaとは?
Googleの医療向けオープンモデル。
Gemma 3をベースに、医学テキストや医療画像の理解に特化して追加学習されている。
参考: MedGemma | Health AI Developer Foundations | Google for Developers
病院で検証・研究用にローカル実行が可能。
例えばOllamaをインストールしてMedGemma 1.5 4B + 院内資料RAGで、外部にデータを送信せずに院内でAI基盤を構築できる。
参考: MedGemma1.5 | Ollama Library
3. Health AI Developer Foundations(HAI-DEF)とは?
Googleが提供する医療・ヘルスケアAI開発者向けの基盤モデル/ツール群。
完成済みの医療サービスではなく、病院・研究機関・企業が医療AIアプリを作るための部品セット。
参考: Health AI Developer Foundations | Google for Developers
主な構成
- MedGemma: 医療テキスト・医療画像理解向けモデル
- MedASR: 医療音声の文字起こし向けモデル
- MedSigLIP: 医療画像検索・分類向け画像エンコーダ
- TxGemma: 創薬・治療開発向けモデル
- HeAR: 肺音など非音声医療音響向けモデル
- Path Foundation: 病理画像解析向けモデル
日本では、2014年施行の薬機法改正以降、単体ソフトウェアも、疾病の診断・治療等を目的とする場合は医療機器として規制対象になり得る。
参考: SaMD一元的相談窓口(医療機器プログラム総合相談) | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構