神経系の疾患1・2
診療情報管理士の勉強をしているときの覚書。
中枢神経系
脳と脊髄が中枢神経。
脳神経は12対。
脊髄神経は31対。
参考: 中枢神経系 - Wikipedia
末梢神経系
神経系のうち中枢神経系(脳・脊髄)以外のもの。
体の知覚・運動を制御する体性神経系と内臓・血管などの自動的制御に関わる自律神経系とに大別される。
参考: 末梢神経系 - Wikipedia
自律神経系
末梢神経系のうち植物性機能を担う神経系。
自律神経系はホルモンによる調節機構である内分泌系と協調しながら、種々の生理的パラメータを調節している。
参考: 自律神経系 - Wikipedia
交感神経と副交感神経の2つの神経系からなり、双方がひとつの臓器を支配することも多く、またひとつの臓器に及ぼす両者の作用は一般に拮抗的に働く。
錐体路
大脳皮質の運動野から脊髄を経て骨格筋に至る軸索の伝導路。
随意運動のコントロールを行う伝導路。
参考: 皮質脊髄路 - Wikipedia
錐体外路
錐体路とは別に、不随意的な運動コントロールを行う伝導路が存在する。
この伝導路の機能は、随意運動を支持し、姿勢制御や筋緊張などを補っている。
参考: 皮質脊髄路 - Wikipedia
神経系の主症状
- 意識障害: 意識混濁と意識変容に分けられ、前者は重さの順に、昏睡・嗜眠・傾眠・昏蒙・明識困難状態の事である。
この症状の判断を救急診療の場では3-3-9度方式にて行う。
参考: 意識障害 - Wikipedia - 運動麻痺:中枢神経あるいは末梢神経の障害により、身体機能の一部が損なわれる状態をさす。
中枢性麻痺と末梢神経が障害される末梢性麻痺に分類される。
参考: 麻痺 - Wikipedia - 運動失調: 筋力低下がないのに、制御機能の障害によって運動がうまくいかない状態。
一般に、四肢、体幹の随意運動を調節する機能が障害された状態を指す。
参考: 失調 - Wikipedia - 不随意運動: 意志に基づかない運動のこと。
参考: 不随意運動 - Wikipedia
急性化膿性髄膜炎
髄膜炎とは、くも膜、軟膜およびその両者に囲まれたくも膜下腔の炎症を示す。
感染経路は中耳炎、副鼻腔炎などの直接波及。
肺炎、心内膜炎などからの菌血症による血行性波及。
あるいは頭部外傷、脳外科手術などが原因となる。
参考: 細菌性髄膜炎 - Wikipedia
髄膜炎の起炎菌として代表例であるインフルエンザ菌、髄膜炎菌、肺炎球菌で代表的な病態を示す。
初期には病原体は鼻咽腔に付着しコロニーを形成する。
そこから粘膜上皮を障害し血流にはいる。
ケルニッヒ徴候とは神経学的所見のひとつで、項部硬直と同様に髄膜刺激症状の1つである。
患者を仰臥位にさせ、一側股関節および同側の膝関節を直角に曲げた状態で膝を押さえながら下肢を他動的に伸展すると伸展制限が出る。
参考: ケルニッヒ徴候 - Wikipedia
脳膿瘍(のうのうよう)
脳の中に細菌感染が起こり、脳組織内の炎症と溜まった膿によって脳が圧迫、占拠された状態。
通常無菌状態の脳の内部にバクテリアなどが侵入して感染を起こすと、脳の組織の一部が壊死するとともに、この感染に反応して炎症が起こる。
参考: 脳膿瘍 - Wikipedia
ハンチントン病
大脳中心部の神経細胞が変性・脱落することにより進行性の不随意運動(舞踏様運動)、認知力低下、情動障害等の症状が現れる常染色体優性遺伝病。
治療法はなく、末期ステージには終日介護が必要となる。
参考: ハンチントン病 - Wikipedia
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両者の細胞体が散発性・進行性に変性脱落する神経変性疾患。
根治的治療法は確立されていないものの、複数の薬剤により病状の進行を遅らせることが可能となっている。
進行性であり3~5年ほどで呼吸不全により死亡。
経過には相当な個人差がある。
参考: 筋萎縮性側索硬化症 - Wikipedia
パーキンソン病
手の震え、動作や歩行の困難など運動障害を示す、進行性の神経変性疾患。
40歳以上の中高年の発症が多く、特に65歳以上の割合が高い。
参考: パーキンソン病 - Wikipedia
パーキンソン様症状が見られるものをパーキンソン症候群と呼称する。
アルツハイマー病
通常ゆっくりと始まり、徐々に悪化していく神経変性疾患。
認知症の60~70%の原因となっている。
徐々に身体機能が失われ、最終的には死に至る。
参考: アルツハイマー病 - Wikipedia